
寝室で鎮座しているベッドとマットレスを再び使える状態で長期保管する方法として、トランクルームの選び方と、ベッドとマットレスの保管方法を紹介します。
使わなくなったベッドの活用方法(リメイク)も掲載しています。ベッドの置き場に困っているときのお役に立てますと幸いです。
家の中で横たわり、もう使わないのに場所を取るベッド。撤去して部屋を広々使いたいけど、折りたためないコイルスプリング製マットレスだから、自宅に置いておくスペースがない・・・。その反面、
「また使うかもしれない」
「捨てるのも気が引ける」
と感じたり、引越しやリフォームで一時的にベッドの保管場所を探したいとお考えなら、ご覧ください。

▼ベッドの保管先がみつかる宅配型トランクルームの比較もご覧ください。 続きを見る
参考宅配型トランクルームおすすめ18社を比較【大型家具・料金】選び方のチャート表あり
ベッドをトランクルームに保管するときの選び方と注意点
トランクルームをベッドやマットレスの保管先にするときは、広さと空調に注意して選びます。具体的には、次の3点です。
ベッドは、解体して保管しましょう。解体して保管するメリットは2つです。1つ目は、立てかけて保管できるようになるので、保管に必要なスペースが半分以下に減り、毎月の料金も半額程度に抑えることができます。2つめは、マットレスのカビを抑えられます。
では、1つずつ見ていきましょう!
収納するベッドの大きさ(サイズ)をチェックしよう
ベッドの長さや幅には、統一規格はありませんが、大きさはサイズごとにある程度決まっています。
サイズ | 幅 | 長さ |
シングル | 97cm | 195cm |
セミダブル | 120cm | 195cm |
ダブル | 140cm | 195cm |
ワイドダブル | 150cm | 195cm |
クイーン | 160cm | 195cm |
ワイドクイーン | 170cm | 195cm |
キング | 180cm | 195cm |
ワイドキング | 200cm | 195cm |
注目すべきは、どのサイズでも長さが195cmというところ(一部、200cmのベッドがあります)。ベッドの中で最も長いのは、マットレスとベッドフレームの195cmです。ワイドキングという激レアベッドで寝ていない限り、ベッドはどんなに長くても195cmと考えてください。この195cmが、保管場所選びに大きな影響をもたらします!
ロングサイズのベッドに注意
ベッドの保管に必要なトランクルームの広さは1.5畳
ベッドの保管に必要なトランクルームの広さは、1.5畳です。1畳は、182cm×91cm。マットレスのコイルスプリングの変形を防ぐために、横長にして壁に立てかけますから、奥行195cm以上が必要となり、1畳では足りません。細長い形をした1.5畳の収納スペースなら、ベッドを保管できます。
コイルスプリング製のベッドマットレスの多くは厚さ25cmです。ベッドフレームも置く場所を考えると、幅60cmは欲しいもの。すると195cm×60cm=0.72畳で足りるのですが、こういう極端に細長いトランクルームはほぼ見つかりません。なので、広めの部屋(1.5畳以上)をレンタルしなければ収納できません。
1畳以下のスペースに、ベッドを保管することもできます。この場合は、マットレスを縦長に立てかけると、キングサイズまでのマットレスを収納できます。しかも、毎月の保管料金が安くなります。しかし、マットレスがたわんで変形するため、オススメしません。引越しの一時保管など、短期間ならアリ。なお、この方法ならキュラーズの0.7畳スペースに、シングルベッドをすっぽり収納できます。
メモ
必要な広さの目安は、マットレスによって異なります。マットレスを横長に立てかけ、ベッドフレームを立てて保管した場合の目安は、次のとおりです。
- 折りたたみ式マットレス:0.5畳
- 折りたためないマットレス:1.5畳以上
コイルスプリング製マットレス、低反発マットレス、高反発マットレス、ノンコイルマットレスなどありますが、必要なスペースは折りたためるかどうかで選びます。低反発マットレスは丸めて保管できますが、元の形に戻らなくなるので、広げて立てた状態で保管するのがオススメです。
間口(開口部)の広さも要チェック!
トランクルームの平均的な間口(開口部)は、
- 幅:90cm~100cm
- 高さ:200cm~210cm
です。日本の住宅のドアは、幅90cm・高さ200cmが一般的ですから、ほとんどのトランクルームにベッドが入ります。ただし、ビルを改装した室内トランクルームには、間口の幅60cm高さ180cmという信じられない狭さのものがあるので、物件ごとに確認してくださいね。
トランクルームは、湿度と温度が空調管理された宅配型か室内型を選ぶ
トランクルームをベッドの保管場所にするなら、機械空調で湿度と温度を管理している部屋を選ぶのが鉄則です。じめじめしたところにベッドを置きっぱなしにすると、カビます!
カビは、温度5℃~35℃湿度65%以上で生えやすくなり、湿度が80%を超えると爆発的に増えます。この条件に当てはまるのは、梅雨時期から夏場です。
さて、トランクルームには3つのタイプがあります。
- 屋外型コンテナトランク
- 室内型トランクルーム
- 宅配型トランクルーム
空調がある室内型トランクルームと宅配型トランクルームは、湿度を65%以下に抑えているので、カビが生えにくくなります。一方、屋外型コンテナトランクは、外気とほぼ同じ気温と湿度なので、ベッドの保管には向きません。
種類 | 室内型トランクルーム | 宅配型トランクルーム |
メリット | 料金が安い ベッド以外の荷物も保管できる | 集荷配送してもらえる ベッドサイズを気にしなくても良い 引越し荷物をまとめて保管できる |
デメリット | 自力で運ぶ 空調がない部屋がある | 料金が高い |
主な会社 | キュラーズ ハローストレージ ドッとあーるコンテナ | エアトランク AZUKEL(アズケル) 宅トラ klassy(クラッシー) hiroie(ヒロイエ) |
ミニバンやトラックを持っていてベッドを運べるなら、室内型トランクルーム。ベッドを運ぶ手段がないなら、宅配型トランクルームを選ぶといいですよ。ちなみに、宅トラはヤマト運輸の巨大倉庫に保管できます。24時間空調が効いていて、湿度は50%~55%ですから、カビの心配もありません。
ベッドを保管できるトランクルームの料金比較
トランクルーム1畳あたりの料金を比較してみます。
種類 | 室内型トランクルーム | 宅配型トランクルーム |
月額料金の相場 | 8,000円 | 7,920円 |
集荷料金 | なし | 無料 |
配送料金 | なし | 16,654円 |
お得か損かは、保管する期間で変わります。長期間預けるなら、買った方が安上がり。引越しの一時保管なら、トランクルームに預けた方が安上がりです。
ベッドとマットレスの保管方法
ベッドとマットレスを保管するときは、カビ対策が必須です。気を付けるポイントは、次の5点です。
- マットレスから埃・汚れ・湿気を取り除く
- マットレスを横長に立てかけて保管・収納する
- 不織布の保管袋に包む
- 直置き厳禁!すのこを敷く
- 除湿剤を置く
マットレスから埃・汚れ・湿気を取り除く
マットレスから埃と湿気を取り除いておくと、ダニやカビから守ることができます。マットレスには、微細な埃やダニがくっついているので、そのまま保管したら、ダニが大繁殖してしまいます。さらに、湿気を含んだままだとカビの原因になってしまいます。そこで、次の手順でベッドから汚れや湿気を取り除きましょう。
- 硬く絞ったタオルで水拭き(水は、中性洗剤を溶かしたもの)
- 乾いたタオルで乾拭き(からぶき)する
- 日陰干しで自然乾燥させる
「この方法は大変だ!」と思ったら、もっと簡単な方法もあります。
- 掃除機を両面にかける
- 扇風機(サーキュレーター)で風を当てる
これで、トランクルームから取り出したときに、カビやダニの心配は少なくなります。
マットレスを横長に立てかけて保管・収納する
コイルスプリング製のマットレスは、横長にして、壁に立てかけて保管するのが鉄則です。横長にすると、マットレスが反リ曲がってスプリングが痛んで変形することを防げます。壁に立てかけると、床との接面が少なくなって、湿気を吸いにくくなりカビから守れます。
本当は、マットレスの変形を防ぐなら寝かせた状態がベストですが、2つのデメリットがあります。
- スペースを取り過ぎてトランクルームの料金が跳ね上がる
- 床の湿気を吸ってカビが生える
もし、寝かせて保管するなら、すのこを敷いて床との間にスキマを作るとカビを防げますよ!
不織布の保管袋に包む。PE製ベッドマットカバーは移動の時だけ利用
マットレスを保管するときは、保管袋にしまうと埃などの汚れから守ってくれます。保管袋の材質は大きく分けて、不織布(ふしょくふ)とPE(ブルーシート)の2種類がありますが、不織布を選んでください。通気性が良く湿気を外に出せるので、カビ防止にも役立ちます。
PE製のベッドマットカバーは破れにくく、バンドが取り付けられていて、輸送性に優れます。トランクルームへの入庫・出庫のときは、PE製の保管袋で包むと傷・擦れ・破れから守ることができますよ。
直置き厳禁!すのこを敷く
床に直置きすると、床からの湿気を吸ってカビの原因になります。必ず、敷いたすのこの上にマットレスを置きましょう。
除湿剤を置く
トランクルームの空調は、24時間365日いつでも稼働しているとは限りません。湿度が一定まで上がったら除湿することがほとんどです。空調が動いていない時間の方が長く、空気の流れができにくいので、除湿剤を置くようにしましょう。
使わなくなったベッドやマットレスをリメイクしたり活用する方法
使わなくなったベッドを、別の家具にリメイクした実例を紹介します。
使わないベッドをガーデニングの棚・エアコンの室外機にリメイク
マットレスの処分は大変【体験談】あとで後悔することも
ベッドとマットレスを、粗大ごみとして処分してみて、2つ後悔したことがあります。
- 使い続けた思い出のベッド。取っておけば良かったかなと少し後悔
- コイルスプリングマットレスを2つ分解するのに2時間もかかった
特に、マットレスの分解は大変でした。お金払って業者に引き取ってもらえば良かったと、後悔しまくりです。コイルスプリングマットレスは、そのまま粗大ごみに出せないので、燃えるゴミ(表皮・スポンジ)と粗大ごみ(スプリング)に仕分けなければいけません。手順を写真で撮影しておけば良かったのですが、代わりとなる動画を見つけたので、シェアします。
スポンジの量は、45リットルゴミ袋2~3枚になります。動画では、コイルスプリングを持ち運びできるようボルトクリッパーという工具で小さくカットしています。ミニバンやトラックならカットしないで積めるので、手間が省けます。私は、ミニバンで粗大ごみ場に運びました。
まとめ
ベッドを保管するときは、マットレスを横長にして壁に立てかけてください。私は、縦長にして立てかけたせいで、マットレスが反ってしまい、寝るたびに腰を痛くしてしまいました。
ベッドの一時保管場所探しの参考として、宅配型トランクルームの比較もご覧ください。
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