トランクルームの使い方

トランクルームと楽器【保管・練習・演奏】防音性能や保管に最適な環境は?

トランクルームで楽器の演奏と保管する

「トランクルームに楽器を置いといて練習場所にしたい」
「楽器の置き場がないからトランクルームに保管したい」

大きい・重い・音が出る。

楽器は移動が大変だし、周りの迷惑にならないよう演奏する場所や時間が限られるため、縛りがキツいですよね。

  • 大型楽器の持ち運びができない・・
  • 楽器を自由に演奏できる場所があったらなぁ

と思うのも当たり前のこと。
思いっきり大音量で、周りを気にせず演奏したいっ!!

結論からいうと楽器の演奏練習はほぼ無理。ただし、保管はできます。

ここでは、

  • トランクルームで楽器演奏ができない理由の解説
  • ごくごく稀にある楽器がひけるトランクルーム
  • 保管に適した環境とトランクルームの選び方

について紹介します。

楽器の演奏練習は「ほぼ」できない

トランクルームで楽器を弾くことは、99%できないと思っていただいて間違いありません。

楽器の練習場所として考えられるトランクルームは、

  • 室内トランクルーム(マンション・アパート型)
  • 屋外トランクルーム(コンテナ型)

の2つがあります。

どちらも、人ひとり滞在できそうな4畳から8畳、はたまたもっと広いスペースを保有していることもあり、楽器演奏には不自由しない環境といえますね。

しかし、トランクルームは

  • 室内で何かしら作業を禁止している(できるのは荷物の保管のみ)
  • 大きな音を出す迷惑行為を禁止している

ため、大きな音が出る楽器の演奏はできません。
ヘッドフォンに接続して音が出ないようにしても、室内での作業に当たるのでNGです。

トランクルームには防音設備が施されていない

トランクルームは、荷物の保管に特化した「収納スペース」です。
物を置くためだけの場所なので、防音設備はほぼ皆無。

パーティション1枚で隔てられていたり、鉄製コンテナの内側にコンパネを1枚貼っただけ。
これが、トランクルームの現状です。

どうして防音設備がないの?

トランクルームは、倉庫業法による倉庫であり、国土交通省から優良トランクルームの認定を受けて運営されています。
認定の条件は、荷物保管に欠かせない「定温・常温・定湿・常湿・防虫・防塵・防磁」の7つを備えていること。
防音は義務規定ではないので、防音されたトランクルームはほぼありません。

隠れて演奏していても、音が漏れて他の利用者や運営スタッフが気づきます。

クレームや注意で済むならまだしも、繰り返すことで退去勧告されることだってありますし、規約違反ということで契約解除になることだって考えられます。

楽器の演奏や練習ができるトランクルームは存在する

トランクルームには防音設備がないため楽器を演奏することがほぼ無理とはいえ、一部の業者は防音性能を持たせたトランクルームを運営しています。

音楽を奏でられるトランクルーム

トランクルーム貝塚(大阪府貝塚市)
こちらのブログでピアノ演奏OKと明言しています。

調べてみたところ、地方でやっている地元密着型のトランクルームなら音楽演奏を許可している業者もあるので、身近の業者に直接あたってみることをおすすめします。

なお、有名な大手トランクルーム(キュラーズ、ハローストレージ、ライゼボックス、加瀬のレンタルボックスなど)には、楽器をひける収納スペースはありません。

ライゼには趣味を楽しむライゼホビーという物件があるけれども、防音設備が整っていないので楽器演奏はできません。

トランクルームに楽器を保管するときの注意点

引越しや自宅に楽器の置き場所が無いということで、トランクルームに保管するだけなら大丈夫。

運営側でも「楽器の保管スペースとして使ってくださいね」とアピールしているので、なんら問題ありません。

とはいえ、楽器は繊細なものであり湿度や温度に敏感であることは、音楽を愛するあなたなら百も承知でしょう。

トランクルームのすべてが、楽器の保管に適した環境であることはありません。
スペースを借りる前に、楽器にやさしい環境を提供しているかどうか、チェックすることが大切。

屋外トランクルーム(コンテナタイプ)
ではなく、空調が整っている

室内トランクルーム(マンション・アパートタイプ)
を選ぶことが最低条件です。

楽器保管の理想の環境

楽器にダメージを与えない理想の環境は、次の3つすべてが揃った場所となります。

  • 温度15℃~25℃
  • 湿度40%~50%
  • 直射日光が当たらない

ギターやバイオリンなど木で作られた楽器は、湿気が多いと膨張し湿気が少ないとひび割れして歪んでしまいます。
また、金管楽器はサビにも気を付けなければなりません。

持ち運びができる楽器はケースの中に湿度調整剤を入れているでしょうから、大きな影響はないかもしれません。

ただ、持ち運びができないピアノやドラムといった大型の楽器は、環境を気にしてあげなければいけませんよね。

ピアノは天然木で作られているので湿度に敏感なため、急激な温度変化で音が劣化します。
結露によって弦が切れたり錆びたりするし、乾燥しすぎると木が緩んでネジも緩み接着がはがれることだってあります。

空調設備のある室内トランクルームが楽器の理想環境に近い

室内トランクルームのなかでも、空調設備が効いた物件であれば、夏場の高温多湿でも湿気から楽器を守りやすくなります。

空調のある室内トランク

空調機器のない室内トランクルームはたくさんあるので、上記以外をレンタルするときは事前に確認することをおすすめします。

なお、屋外に持ち出すときは、外気温との温度差によって結露がつくことがあるので、気を付けてくださいね。

  • この記事を書いた人
サブスクひろば運営者画像

さぶすくん

サブスク(定期・定額のサービス)を研究しています。サブスクサービスのリリースを予定しています。

-トランクルームの使い方