
- 「大量の本を保管したい」
- 「読まない本を保管したい」
本棚からはみ出て、床に詰まれた本。部屋が狭くなるし散らかって見えるので、「トランクルームに保管しようか」と考える一方で、
- 本を屋外の収納に保管してもいいの?
- 虫がつきそう
- カビるのでは
と心配になるハズ。
ここでは、本用倉庫として活躍するトランクルームに大切な本を保管しながら、「カビない」「虫食いに遭わない」保管方法を紹介します。
もくじ
トランクルームに本を保管するメリットとデメリット
トランクルームに本を保管すると、部屋が片付いて余裕なスペースが生まれ、散らかった雰囲気もなくなります。

空いたスペースに趣味のものを飾ったり、シンプルな空間で過ごすのもいいですね。また、自分だけの図書館ができるので、足を運ぶのも楽しくなるかも♪
一方で、トランクルームは空気の流れが少ないため、湿気で本がカビるリスクがあります。読みたくなった本を取り出しに行かなければならないのもデメリットです。
とはいえ、カビは保管のしかたで防げますよ。
トランクルームへの本の保管方法
トランクルームの中は、湿気と空気だまりによってカビや虫食いが起こることも。除湿剤で湿気を取り除いたり、定期的な換気で空気の流れを作ることが大切です。
また、トランクルームに本を保管するときに必要なものが、棚もしくはダンボール箱(ふた付きのプラスチックケースも可)です。
保管方法 | メリット | デメリット |
棚 | ディスプレイできる | 収納力がダンボールより劣る |
ダンボール | たっぷり保管できる | 見た目が悪い・カビの恐れ |
どちらにもメリットとデメリットはあれども、共通して大切なのは、
- 湿度を下げる
- 空気の通り道を作る
の2つです。

棚に本を並べて保管する
棚は、金属製のスチールラック(メタルラック)を使いましょう。木製の本棚でも悪くありませんが、スチールラックの方が通気性が良く、カビが生えにくいです。
さらに、スチールラックは木製の本棚と違って、狭いトランクルーム内でも組み立て解体が簡単なので、
- 持ち運びしやすい
- トランクルーム内の配置を変えやすい
- トランクルームの移動(退去)がしやすい
というメリットもあります。
ただし、横板がないので、ブックエンドなどの小物を用意しなければいけません。

窓の光が本に当たらないよう棚を設置する
一部の室内型トランクルームには、窓が設置されていることも。
本に太陽光を当て続けると表紙が色あせるので、「ガラス窓をふさぐ」「日が当たらない場所に棚を置く」ようにしましょう。
屋外とつながる通気口から棚を離して設置する
コンテナ型トランクルームには、ほぼ必ず通気口が設置されています。屋外に直通しているため、形状によっては雨風が吹き込んでくることも!
なるべく、「通気口から話して棚を置く」「通気口に面と向かった場所に棚を置かない」ようにすると、本が濡れにくくなりますよ。
ダンボール箱やプラスチックケースで本を保管する
ダンボールやプラケースでの保管は、棚よりも収納力が高いのが特徴です。本をぎっしり詰め込めるし、天井近くまで積み上げられるので、保管冊数を優先するならおすすめ。
しかし、箱の中は湿気がこもるため、カビや虫食いが起こる可能性が高いのが難点。そこで、カビや虫食いから本を守る保管方法4つを紹介します。
プラスチックケースを使うときは、本の日焼けに気を付けてください。
乾燥材を同梱する
箱の中に、100均で売っている乾燥材を入れると、ダンボール内の湿気を吸ってカビにくくなります。乾燥材が本に直接付かないよう、紙や布で包むと安心です。
燻蒸式殺虫剤を焚いてから保管する
箱から当分取り出す予定がない本は、家庭用の燻蒸(くんじょう)式殺虫剤を炊いてから箱に詰めると、カビや虫食いを防ぎやすくなります。

床に除湿剤を置く
トランクルームの床に除湿剤を置くことで、室内の湿気を減らせます。湿気は下にたまるので、なるべく下に置いてくださいね。
本を袋(チャック付きポリ袋)に入れる
本を、ジップロック(チャック付きポリ袋)やビニール袋に入れて封をすると、カビや虫食いを防ぎやすくなります。袋の中に乾燥材を入れると、さらに安心♪
- 本についた埃を落としてから袋に入れる(埃はカビや虫食いの原因になる)
- 袋の空気を抜く(空気中の水分が残らないようにする)
- 袋を開けたら乾燥材を交換する
ダンボール保管のまとめ
重いダンボール箱を積み上げると、湿気を吸った下のダンボール箱が重みに耐えられず、潰れることがあります。
除湿剤を置いたり定期的に換気して、本のダメージを防いでくださいね。
本を保管できるトランクルームの種類
トランクルームは、「コンテナ型」「室内型」「宅配型」の3つがあります。
たくさん収納できるのは、コンテナ型と室内型です。ただし、コンテナ型は湿気がひどく本を保管する環境に適していません。
本の大量保管に最適「コンテナ型トランクルーム」
輸送に使われる鉄製のコンテナを利用したトランクルームです。
安く大量に本を保管できてコスパが良く、車で横づけできるので本や本棚の搬入・搬出がしやすいです。もちろん、24時間いつでも本を取り出せます。
そのかわりに、
- 湿度が高く本がカビやすい
- 昼と夜の寒暖差によりカビが生えやすい
- ドアを開け閉めするたび土ぼこり砂埃が入ることも
というデメリットがあります。
私の体験談。室内に余裕を持ち、定期的に空気を入れ替えているので、カビや虫食いは発生していません。6年ほど保管。ただし、虫や砂埃は入ってきます。保管環境としては、あまり良くないと感じています。

こんな人向け
- 費用をかけたくない
- 大量の本を保管したい
料金の目安:5,000円/畳
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保管するダンボールが10箱以下なら、宅配型トランクルームの方が安上がり
空調で湿度対策「室内型トランクルーム」
室内型トランクルームは、マンションタイプのトランクルームです。個室に荷物を保管するものの、建物出入口は利用者で共用します。
エアコンなどの空調によって湿度がコントロールされているので、本の保管に向いています。中には、空調設備がないトランクルームもあるので前もって確認しましょう。

また、エレベーターがあると、上位階の部屋でもダンボールの持ち運びが楽になるので、エレベーターの有無の確認も必須です!
ビルやマンションを改装した室内型トランクルームは、部屋に窓があることも。本に日光が直接あたると色あせてしまうので、布で覆うなど日焼け対策をしましょう。
こんな人向け
- 大量の本を良い環境で保管したい
- マイ図書館で本のコレクションを眺めたい
- 保管してる本を入れ替えたり読んだりする
料金の目安:8,000~10,000円/畳
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保管するダンボールが16~20箱以下なら、宅配型トランクルームの方が安上がり
本の出し入れを配送業者が代行「宅配型トランクルーム」
宅配型トランクルームは、1箱から保管できる収納スペース。数箱だけ保管するなら、迷わず宅配型トランクルームを利用したいところです。
料金は箱単位で発生し、本専用プランなら1箱あたり月額500円程度で住むため、お金の負担が少ないんですよ。
さらに、宅配業者が本を持ち運びしてくれるので、自宅にいながら本を出し入れできます。
ただし、取り出しに数日かかることと、取り出し配送料が発生することが欠点です。

こんな人向け
- 荷物を運びたくない
- ダンボールが10箱未満
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トランクルーム保管できるダンボールの数
トランクルームに保管できるダンボールの数と冊数の目安をまとめました。
ここでは、キュラーズ収納サイズガイドを参考に、ミカン箱程度(横幅50cm×奥行30cm×高さ40cm)のダンボールで試算しています。
広さ | 箱数 | 漫画 | 文庫本 | ハードカバー |
0.5畳 | 24箱 | 1,680冊 | 2,400冊 | 960冊 |
1畳 | 48箱 | 3,360冊 | 4,800冊 | 1,920冊 |
2畳 | 96箱 | 6,720冊 | 9,600冊 | 3,840冊 |
3畳 | 144箱 | 10,800冊 | 14,400冊 | 5,760冊 |
5畳 | 240箱 | 16,800冊 | 24,000冊 | 9,600冊 |
ダンボール箱のサイズは、3辺の合計が100cm(100サイズ)~120cm(120サイズ)がおすすめです。
箱としては小さいのですが、120cmサイズに本をぎっしり詰め込むと、1箱の重量は20kgにもなり持ち運びが大変です。
コンパクトな箱なら、たくさん運べるし本を探すときも楽ですよ。

まとめ:トランクルームで自分だけの図書館を作れる

トランクルームは、書籍の保管場所として最適。実際に、トランクルームで本を保管している人は意外と多いんです。
コンテナ型・室内型・宅配型それぞれにメリットとデメリットがあります。お財布・冊数(箱数)・本を取り出す頻度と比べて決めるのも、一つの方法ですよ。
といったニーズにもピッタリ。
ご自身の読書ライフにあった場所を借りて本を楽しんでくださいね。
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