トランクルームの使い方

トランクルームに住むのは違法!住民票を移せない・生活できない理由

トランクルームに住む・住民票を移すことができない理由

「トランクルームに住んだら、今の状況が少しでも良くなるのでは?」

率先して住みたいワケじゃない。
住みたくて住もうとしているのではない。

けれども、

  • 月収10万円ほどで年収100万円台。
  • 日雇い労働やアルバイトで生計を立てているから、激安アパートであっても家賃を払い続けられるか分からない。
  • さらには、保証人もいないし敷金礼金も用意できない。

そういった理由から、屋根があって料金が安いトランクルームでの生活を考えるのは自然だと思います。

実際に住んでいる人もいるワケですが、実は違法ってことはご存じですか?

法律で、トランクルームには住めません!
ホテル代わりとして、スポット的に寝泊まりするのもアウトです。

トランクルームには住めない【違法】

トランクルームに住むことは、法律によって禁止されています。

トランクルームの管理運営は、倉庫業法(貸倉庫の運営について定めた法律)によって定められています。

倉庫業法第二条第三項
この法律で「トランクルーム」とは、その全部又は一部を寄託を受けた個人(事業として又は事業のために寄託契約の当事者となる場合におけるものを除く。以下「消費者」という。)の物品の保管の用に供する倉庫をいう。

「トランクルームは倉庫だよ!」とキッパリ定義されています。
つまり、物品の保管を目的としていて住居としての利用はできません

法律で定められている「住んじゃダメ!」を守ってもらうために、トランクルーム業者との契約書に、住居利用は禁止事項として記載されています。

これは、室内型トランクルーム(マンション型)と屋外型トランクルーム(コンテナ型)のどちらであっても同じこと。

トランクルームは、寝るための場所ではありません!

さらに、住むのに適していない理由が5つあります。

住民票を置くことができない

トランクルームには、住民票を置けません。

トランクルームは、借地借家法の適用外です。
そのため、住居扱いとはならず、住むことはもちろん住所(住民票)を置くこともできません。

住民登録をしようと役所に届け出ると、戸籍担当は法律上住める場所かどうかチェックしています。

場合によっては、税務担当課に問い合わせて地目や住宅の有無まで確認するので、トランクルームに住民票をおくことはできません!

郵便物の受け取りもできない

住民票を置くことができない住所不定状態ので、郵便物を届けてもらうこともできません。

そもそも、トランクルームに荷物が届いたら、住んでいることがバレちゃいます。

郵便局留め(ゆうびんきょくどめ)なら受け取れますが、確認に行くのが手間ですね。

ライフラインが整っていない

トランクルームには、生活に必要なガス・水道がついていません。電気も思い通りに使えません。

普通の生活が送れない

  • 料理をできない
  • 水分を摂れない
  • カラダを拭けない
  • トイレで用を足せない
トランくん
トランくん
そもそも、トランクルーム内は飲食禁止です。食べ残しから虫が湧いたり、ゴミが悪臭の原因になります。これが原因で隠れ住んでることがバレるかも。

電気は人感センサーで自動点灯しますが、人の動きがなければ自動で消えます。セキュリティの都合で窓もないから、光も採れず、時間の感覚もおかしくなります。さらに、コンセント類がないのでスマホの充電もできません。
※コンセントある部屋は、激レア物件。

つまり、トランクルームは人が住むのに適さない場所なんです。

趣味の部屋向けトランクルームはライフラインが整っているけど住めない

趣味を楽しむためのトランクルーム(滞在型トランクルーム)は、ライフラインが整っていますが住めません。なぜなら、トランクルームは法律上・契約上、住む場所として認められていないからです。

趣味部屋トランクルームは、ガスは通っていません。しかし、電気があるのでクッキングヒーターで調理できるし、家電製品も使えます。水道も通っていて、トイレ付きのトランクルームもあります。しかし、これらは、日中に長時間滞在するための設備です。

さらに、趣味向けトランクルーム(ガレージ)の利用料金は、月額10万円前後です。激安アパートに住んだ方が安いです。トランクルームを借りるにあたり、審査もあります。ここまでして、トランクルームに部屋代わりとして住むのは、労力とお金のムダづかいです。

トランくん
トランくん
住めませんが、仕事部屋趣味部屋として使うことができます。

セキュリティは無いに等しい

人が滞在することを想定していないため、内鍵がありません。

施錠は外からのみとなるので、室内にいる間は鍵をかけることができません。

マンションタイプの室内トランクルームは他人も出入りするため、施錠による自室の防犯が欠かせません。

「室内で就寝中に、もし、盗みを働こうとする人と出くわしたら・・・。」
と考えるだけで、寝泊まりする場所として不安が残りますよね。

物を盗まれることが実際にあった(らしい)

トランクルームの建物内に複数人が住んでいて、窃盗の事例があったとのこと。届け出たら住んでるのがバレて契約解除になるので、泣き寝入りしたそうです。

仕事(アルバイト含む)に就くことができない

住所を置けないから、履歴書に住所を書けず、アルバイトもできません。

収入を増やしてトランクルーム生活を脱出したくても、バイトを増やすことができません。

「働いているから大丈夫。職場には黙ってトランクルームに引っ越した」
もし、クビになったら、次の仕事を探すことができません。

実際に住んでいる人もいるけど違法です!

ネットを調べてみると、トランクルームに住んでいる事例をたくさん目にします。
実際に住んでいる人のウワサを耳にしたことがあるかもしれませんね。

プラスルームというトランクルームを運営している会社では、これを問題視して動画を公開しています。

トランクルームで生活を送っている人は、バレなきゃOKという考えで住んでいます。
正確には、寝泊まりしているといった方がいいのかも。

もしバレたら、即刻契約解除になることは間違いありません。

さらに、各トランクルーム業者の契約書に明記してある違約金などを請求される可能性も大きいです!

裁判沙汰になったことはない

トランクルームで寝泊まりするという違法行為に対し、どんなペナルティを課せられるのか気になったのでリサーチしてみましたが、裁判で何らかの判決を受けたという判例を見つけることは、できませんでした。

一目につかない夜間だけ利用してもバレる

入館した時点で、建物内に誰かいることが物証として残ります。

トランクルームに住んでいる人の一部は、「人に見られないように、夜暗くなってから入館し、朝方だれかが来る前に外へ出る」という使い方をしているのだとか。

日中に滞在していると、スタッフの定期巡回のときに物音でバレるので、賢い使い方に見えますよね。

でも、他人の目に映らなくても、カメラにはしっかり記録されているので、常に物証を残した状態になっているんです。

カードキーの利用記録から長時間滞在がバレる

キュラーズハローストレージなどの大手はもちろん、室内トランクルームの多くがセコムやアルソックといった警備会社によるカードキーを設置しています。

入退室管理システムには入口を開錠施錠したデータが残るため、トランクルーム業者が怪しいと感じて調査を始めたら、記録から一発でバレます!

もちろん、監視カメラとセットですからね。

そもそも、倉庫に夜通し滞在する人なんてほぼ皆無。
仮にいたとしても、広い収納スペース内で単発的な荷物整理であり毎日続けるなんてありえませんから、言い訳もできません。

安いアパートやネカフェの方が人間らしい生活ができる

トランクルームに寝泊まりしていると、バレないように気を張らなくちゃいけないのでゆっくり眠ることさえできません。

トランクルームではなく、ボロいアパートやネカフェのお世話になった方が、健康面や精神面でも良いハズ。

料金に関しては、ネットカフェの自遊空間池袋北口店では、9時間ナイトパックが1,655円(税抜き)なので、1ヶ月なら49,650円です。

それなら、2~3万円の部屋(アパート)を借りて水道光熱費払った方が安上がりですよね。
スペースも広いしセキュリティも良い!

とはいえ、

  • ネカフェを毎日利用できるとは限らない
  • 安いアパートでさえ毎月の家賃を支払うことが難しい

という理由でトランクルームに住みたいと考えているのでしょう。

参考までに安いトランクルームの比較ページを紹介させていただきますが、トランクルームに住んでほしくありません。

だって、トランクルームに住むようになったら、社会の最底辺ですよ。落ちるところまで落ちたら、なかなか抜け出せなくなります。

今の日本の現状から推察するに、今の生活を続けていても人生は好転しません。肉体的にキツいかもしれませんが、仕事(バイト)を掛け持ちして収入を増やして、安いアパートに身を寄せるのが今後のためになると思います。

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さぶすくん

サブスク(定期・定額のサービス)を研究しています。サブスクサービスのリリースを予定しています。

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